こんな季節にピッタリ!

JUNパパ

2008年03月27日 18:26

「木々の目覚め」 祁答院蒸留所
平成19年10月に立ち上がった祁答院蒸留所。
前身である西酒造場は甑島で長年焼酎の製造を行い、
代表銘柄である「青潮(あおしお)」(ポチッと押してね..)で知られていたが、
蔵主である西氏の健康上の理由から製造の継続が危ぶまれていた。
そこで同商品を次代へとつなぎ、さらに新たな価値を提案したい、そんな志を抱き、
霧島町蒸留所のオーナーを務める古屋芳高氏が継承することを決意をしました。
甑島の蔵は建物・設備が老朽化し、焼酎粕の陸上処理も難しいことから、
同地での継続は断念、祁答院町藺牟田へ移転し新蔵を建造することとなった。

祁答院蒸留所では、残っていた「青潮」の原酒を割り水して当初販売していた。(ポチッと押してね..)
今回、蔵として初めて出来上がったのがこれ、
「木々の目覚め」
何ともこの時期にふさわしいネーミングである。
ラベルには木槽芋焼酎と書かれてある。

さあ!じっくりと味わってみましょう....
木槽とは?
木槽は、木製(杉)の容器(木のお風呂のようなもの)です。
木の厚みにより、外気温の影響を受けにくく、保温性、保湿性が高い特性があります。
このため、もろみの発酵が穏やかに進み、
発酵ムラがなくなることで、酒質への好影響を与えると言われます。
ただ、ホーロータンクと違い、木槽は呼吸をしている木でできているため、
製造過程において、とても手間暇がかかり、製造量が少ないです。

□■ 蔵元より ■□
焼酎製造において、主原料を発酵させる“もろみ”を入れる容器には、
一般的にホーロータンクや甕(かめ)が使われますが、
私たちは、大型の「木槽(もくそう)」を使い、“木槽仕込み”の芋焼酎を造ります。
木槽は、保温や断熱性が高いため、もろみの最終発酵過程で、外気温の影響を受けにくく、
穏やかに発酵が進むため、発酵ムラがなく、酒質への好影響が期待できます。
木槽仕込みは、鹿児島県の焼酎蔵として、初めての取り組みです。どうぞ、ご期待ください。
木槽は一般的に使われているホーローやステンレスのタンクと違い、呼吸している木でできています。
このためもろみの管理がとても難しく、大変、手間ひまがかかります。
鹿児島県でも木槽を仕込容器に使う芋焼酎は「初めて」という、極めて独創的な芋焼酎です。 
さらに一次仕込では手造り麹室で、蔵人が麹と直接触れあいながら育てた手造り米麹を使っています。
木槽も、手造り麹も、時間と手間を惜しまず、精魂込めた、製造量が少ない大変、希少な逸品です。
是非一度、この木槽仕込芋焼酎とは通常の芋焼酎と比べてどのような違いがあるのか味わってみてはいかがでしょうか。
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